クリニックは病院と比べ看護師の数が少なく、常勤スタッフが2~3人であることが多いです。
中には看護師1人体制のクリニックも存在します。
看護師1人は不安かも…
看護師1人体制と聞くと「頼れる人がいないのでは？」「経験がないと難しいかも」と感じて不安になる方が多いと思います。
しかし、看護師1人の職場は人間関係の悩みが少なく、自分のペースで働けるというメリットもあるんです。
この記事では、看護師1人のクリニックで働く上で感じる不安や注意点について解説していきます。
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看護師1人の職場で感じる不安
看護師1人の職場で働くか考えるとき、多くの看護師が不安に思うのは次の2点。
不安に思うポイント
- 看護師1人だと業務量が多く大変そう
- 経験が浅いと働けなさそう
まずこの2点について解説していきます。
看護師1人のクリニックは大変？
看護師1人って大変そう！
看護師1人だと「仕事が大変そう」といったイメージを持つかもしれません。
しかし看護師1人＝大変な職場という訳ではなく、それぞれの職場の患者数や業務内容によって忙しさは異なります。
たとえば、こんな職場だと忙しい傾向があります。
看護師1人だと忙しい職場例
- 都心部の駅前にあるクリニックで、来院患者数が多い
- 複数の診療科を併設しているクリニックで、業務内容が多岐にわたる
- 人員不足で看護師が受付業務も行う
上記のような状況で看護師1人だと、業務負担が多くなり忙しくなりやすいです。
ただその一方で、少人数のこじんまりしたクリニックの場合、看護師1人でも対応できる業務量でゆとりを持って働ける職場もあります。
職場によって労働環境はかなり違うよ
職場の状況によって大変さは異なる
看護師1人体制は忙しい場面もありますが、比較的ゆとりを持って働ける職場もあります。
実際に私が経験した職場はこういったクリニックでした。
ゆとりがあるクリニックの特徴
- 看護師1人でも対応できる業務量の職場
- 看護助手を雇っていて業務分担ができている
看護師1人でも対応できる業務量の職場
患者数が少ないクリニックや、処置が少ない小規模なクリニックは看護師1人でも問題なく回せる業務量であることが多いです。
小規模なクリニックでは医師1人の1診制をとっていることが多く、採血などの処置に手こずらなければ業務が滞ることは少ないです。
またクリニックの仕事内容は主に診察介助や採血などの処置、レントゲン・検査介助が中心。
基本的にルーティンワークなので、慣れれば診察をスムーズに回すコツが掴めるようになります。
実際に私は整形外科や耳鼻科クリニックで看護師1人の業務を経験しましたが、忙しいながらも先生や受付スタッフなどみんなで協力し合いながら仕事を行っていました。
看護師は1人でも、職場には一緒に働く仲間がいます。お互いに助け合いながら働ける職場なら、看護師1人でも問題なく働くことができます。
看護助手がいて業務分担ができている
看護師1人の他に看護助手がいるクリニックもあります。
私が勤務したクリニックでは、看護助手の方も患者誘導や器械洗浄などの業務を担ってくれていたので、看護師1人体制でも仕事が回っていました。
自分が処置中で手が離せない間に、他の業務を行なってくれる存在がいるのは心強かったです。
職場環境によって働きやすさに違いが出るんだね
そう！だから、総合的に判断できるといいよね
「看護師1人の職場だから100%大変」というわけではないので、職場環境も合わせて判断できるといいと思います。
経験年数が多くないと働けない？
クリニックはベテランナースじゃないと働けないイメージがあるけど…
どうしても「クリニック＝経験豊富な看護師じゃないと務まらない」というイメージがありますが、経験が浅いナースでも勤務できます。
実際に私が1人体制のクリニックで働いたのは、病棟勤務を3年経験したあとです。病棟勤務しか経験がなく、外来業務は全くの未経験でした。
そんな私でも、職場環境に恵まれたおかげもあって問題なく働くことができました！
経験豊富であるに越したことはありませんが、クリニック勤務をしている人の中には看護師歴3年未満・未経験の診療科目でも挑戦している人もいます。
経験年数のことだけがネックになっているなら、挑戦しないのは正直もったいないです。
話を聞いて挑戦してみたいと思ったけど、私にもできるかな？
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求人選びのポイント
- 自分が経験したことがある診療科
- 募集要項に未経験OKと記載がある
- 前任ナースから引き継ぎがある
私が実際に勤務したのは、上記のような求人でした。
未経験の職場に飛び込むのは勇気が入りますが、私のような病棟歴3年の人間でも受け入れてくれる職場はあります。
ぜひ転職の選択肢にクリニックも入れてみてください！
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看護師1人のクリニックで働く注意点
看護師1人体制のクリニックで働くなら知ってほしい注意点はこちら。
注意点
- わからないことを聞きづらい
- 採血を失敗しづらい
- 休みづらい
わからないことを聞きづらい
少人数のため忙しい時は声をかけづらかったり、すぐに質問できない状況もあります。
慣れるまでは大変ですが、私の場合とにかく自分から積極的にコミュニケーションをとるようにしました。
事務的なことなら事務員さんに聞いたりと、わからないことは1人で抱えようとせず周りの人に相談すれば乗り越えられます◎
採血を失敗しづらい
看護師が自分1人しかいない場合、先生しか交代できる人がいないので失敗できないプレッシャーがあります。
どうしても採血ができない場合は先生にお願いしますが、先生が採血をする間に診察が止まってしまうので他の患者さんが待たされてしまいます。
採血を失敗すると先生にも患者さんにも迷惑をかけてしまうので、正直最初の頃は手が震えました。
想像するだけで手汗が…
ただクリニックに来る患者さんは病棟時代と比較して血管がしっかりしている方が多いので、採血が得意な方であれば失敗はしづらいと思います。
実際に看護師歴満3年でクリニックへ転職した直後の私でも、採血ミスをしたのは年に数回程度です。
ベテランナースなら心配ないかも
またクリニックは通院している常連さんも多いので、何回か経験するうちに血管の場所を覚えられるようになり失敗も少なくなります。
休みづらい
看護師が自分1人しかいないので休みづらさはあります。
もし休んだらどうなるの？
もし急な体調不良で休んだ場合は看護師不在のまま先生や事務員など他のスタッフで仕事を回すことになります。
少人数で仕事を回す大変さを知っているので、休んだ日は申し訳なさを感じることも…
じゃあ休診日以外は休めない？
クリニックによるけど、こんなケースもあるよ
勤務時は看護師1人でも、複数のパート看護師でシフトを回している場合は別の曜日に勤務しているスタッフと代わってもらうこともあります。
予約制のクリニックの場合、事前に予約枠を減らして対応してくれる場合もあります。
以上のように看護師1人体制のクリニックだから絶対休めないというわけではありません。
職場によって異なるので、休みに関しては面接時に確認することをおすすめします！
看護師1人のメリット
看護師1人体制のクリニックで働くメリットはこちら。
メリット
- 人間関係のトラブルが少ない
- 慣れれば自分のペースで働ける
人間関係のトラブルが少ない
看護師は自分1人のため、派閥が生まれることはなく、面倒な人間関係が少ないのでかなり楽です。
個人プレーの仕事が多くなり、自分1人で淡々と仕事をこなせるので人間関係の悩みは減りました。
また、少人数の職場は協力が必須。スタッフ同士で協力しないと仕事が回らなくなるので、必然的にコミュニケーションが増えます！
少人数だからこそ仲良くなりやすい！
私は病棟から看護師1人の職場へ転職して、圧倒的に人間関係で悩むことが減りました。
人間関係で悩むことが多い人にとって、看護師1人という環境は大きなメリットになります。
慣れれば自分のペースで働ける
クリニックの仕事は一度覚えればルーティンワークで、急変対応なども少ないです。
そのため最初は1人で不安だったとしても、業務に慣れてくれば自分のペースで働けるようになります。
忙しい時にテキパキ仕事がこなせるようになったり、患者さんの診察介助をスムーズに回せるようになるとクリニック看護師としてのやりがいを感じるようになります！
転職する前に確認すること
看護師1人のクリニックで働く場合、職場環境によって働きやすさに大きな差が出ます。
転職する際は以下の点を確認してください。
転職前の確認事項
- 前任者から引き継ぎがあるか
- 休日に関して
- 院長とコミュニケーションが取れそうか
前任者から引き継ぎがあるか
基本的にクリニックは業務マニュアルなどがなく、口頭指示で動くことが多いです。
特に初めての職場は物品の場所や業務の流れなど覚えることが多いため、引き継ぎの有無によって慣れるまでの期間が大幅に変わります。
私の場合は前任の看護師が指導してくれました！
休日に関して
シフトの柔軟性や休み重視の人にとって、看護師が複数いる職場と比べると不利な環境でもあります。
看護師が休んだ時の対応や、休診日以外に休みたい日がある場合は面接時に確認しましょう。
院長とコミュニケーションが取れそうか
業務中の相談相手は主に院長！だからコミュニケーションの取りやすさは超重要です！
また業務時間の大半を院長と共に過ごすため、院長の雰囲気や相性も重要な要素。
面接の際は一緒に働くイメージが持てるかも確認してください。
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